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2010年12月 アーカイブ

その土地本来の植生という意味 2

集中豪雨などで斜面に雨がふった場合には、せっかく犬走りなどにU字溝で排水施設を作っても草がその溝を埋め、草の上を水が走って、住宅地域に流れこみ、斜面崩壊、崖崩れなどのさまざまな問題をおこしてきました。


同時に外来種であるこれらの牧草は、急速に生長するが長持ちしません。


3年ないし5年たつと、だんだん生長力が衰え、ついに枯死して裸地を生じます。


自生のノシバ、ススキ、チガヤなどの草本種は、時間とともに次第に陽生低木林、ついで亜高木林、高木林・・・


そして、その土地本来の自然林の構成種へとなめらかな選手交代による遷移を経て、土地固有の植生へと発達していきます。


外来樹種は自生の草種や低木への交代がうまくいきません。


したがって、数年たってみると、吹きつけた外来牧草が枯死しても、すぐに自生種がなじんでこないために一時的に裸地が生じます。


そこに集中豪雨や台風などが襲うと、斜面がえぐられ土砂流が崖下に落下したり、時には人の生命にも不幸な災害をもたらす場合も生じるのです。

稲作を例に考えてみると

人間が地球上に生かされている限り、自分サイドだけで考えたり、計画しては無理です。


非生物的な材料を使っての都市化や道路建設と異なり、生きた構築材料を使う場合には、道路建設期間以上の生物的な時間をかけて、その土地本来の多様な緑の形成をすることが必要です。


基本的には、それ以上の方法がないことを知るべきでしょう。


たしかに、一時的には、私たちは外来の動物・植物や微生物を使っても、一面的な成果を得ることができるかも知れません。


しかし、長持ちしないことを覚るべきでしょう。


稲作が日本に導入されて、2000年少々たちます。


その間に日本人の悲願として、もっとも日本に適した食料資源として、弥生時代以来営々と開田に力を注いできました。


そして現在、日本では食糧が余っているように言われています。


たしかに食糧資源はあり余っているように思えます。


しかし、稲ワラまで韓国や台湾から輸入しているのが現状です。


一時、石油が少し入りにくくなった時、日本中が大さわぎしました。


もし、60数パーセントの食糧資源を海外に依存している島国日本で、何かの原因でその輸入が2、30年途絶えたら、日本人は何を食べて生きていくのでしょうか。

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