空間づくりと照明
空間の大きさから考えても設備から考えても、無謀としか考えられない上演を、熊倉一雄さんの演出(主演も)意図を基に、彼は2間半四方くらいの平面と開帳場(スロープ)を組合せた低い一杯飾り(転換をしない)の舞台を設計しました。
井上ひさしさんの初期の戯曲は場面の展開の早さが特徴であり、それが身上でした。
・・・このリズムを崩すと、井上ひさしさんの作品を上演する意味がなくなってしまいます。
この「日本人のへそ」以来、テアトル・エコーで上演された井上ひさしさんの全作品を、彼と仕事を共にしました。
仕事のお付き合いも4半世紀に及びます。
その間折りに触れて仕事の姿勢をうかがいました。
彼が最も大切にしていることは、「舞台転換は瞬時に行なうこと」。
そして、「照明はかくれん棒を使用すること」でした。
・・・これは常に彼の舞台装置設計の基本姿勢で、このためにあらゆる工夫を怠りません。
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