ジンクスと占い
オアシ(金銭)のやりとりに命をかける連中のことだから、足に関する禁忌が特にやかましいので、下駄が片っぽう裏返しになっていたり、他人の下駄の下になっていたりすると、その日の博変は目が出ないといっていやがります。
まちがえて他人の履物でもはこうものなら、手足をたたき折られても文句はいえません。
また勝負する人のうしろに立って肩越しにのぞくのは禁物。
ちょっとでも肩にさわると目の色を変えて怒る。
横に坐っている人が、うっかり接近しすぎても、「勝負人の肩をおさえるなっ」と、どなりつけられる。
それに賭場では頬杖をつくのを極端にきらいます。
顎を釣るといって、これは飯の食い上げを意味するのです。
このようなジンクスを、わたしたちはつい信じてしまいます。