写真について
戦後まもないころ、いまも続いている月刊の某建築雑誌の編集のお手伝いめいたことをやったことがあります。
最近では、別の項でも書いましたが、住宅雑誌の企画にのって住宅訪問を50回続けました。
若いころにはベテランのカメラマンのお手伝いをしました。
お手伝いとは、カメラマンの指示に従って部屋の中を片づけることです。
片づけるとは図柄構成上で邪魔になるテーブル・椅子をはじめ、小物をカメラアングルの外に運びだすことです。
この頃にはまだ不用品 買取などの便利なものはなかったのです。
壁にかかった絵、時計、テーブルウェア、クッション……
住み人がふだん生活するのにそこに置き、愛用しているものにも情け容赦はないのです。
カメラマンの指示、と書いたがカメラマンに指示する設計者が指揮権を発動するときもあるでしょう。
いや、そのときのほうが多かったですね。
そんなサマを眺めて"雑誌の写真ってこうやって撮るんですか"となかば呆れ顔の若奥様や、憤まんやる方なしと批判する年配の夫人もいましたね。