植物の均衡状態とその回復 2

日本の本来の野草でも、集約的な家畜の放牧とか1週間に一度の草刈りという、植物にとってきびしい条件に耐えて生き残るノシバ、コウライシバ、北海道・東北北部のナガバグサなど・・・


草丈の低い短茎のいわゆるシバ草原の構成種があります。


これらはヨーロッパの牧草にくらべて貧養で、しかもナガバグサ以外は冬には枯れてしまう野草です。


ところで、長い間かかって形成されたヨーロッパの牧草の中でも好窒素性で、家畜も好み収量も多いため、北海道や中部山岳の八ヶ岳山麓などでも有用種といわれるカモガヤを導入して人工牧野を造成したことがありました。


その結果はどうであったでしょうか。


自然の状態で播種しても、日本の自生の、南の方ではコウライシバ、本州・四国・九州・北海道の南部まではノシバ、夏緑広葉樹林帯ではナガバグサなどの自生種に負けてしまいました。

植物の均衡状態とその回復

自然は強い復元力をもっています。


したがって、一時的に人間が自然に対してかなりの傷を与えても、また一回限りの台風・集中豪雨や地震のような大きな力に対しても、時間と共に確実に本来の自然の状態へと回復していきます。


むしろ、自然に対する影響でより深刻なのは、単に人が入ってふむことでも、落葉をかく、林内に家畜を放牧することであっても、このようなわずかな影響がくり返し、持続的に加えられることです。


自然は、このようなくり返し与えられる人間の干渉については敏感です。


その結果、その土地本来の自然林はだんだんと貧化し、ヨーロッパ大陸のヨーロッパミズナラ-シラカンバ林は、ピース(ハイデ)といわれる荒れ野になったのでした。


ところで、このように定期的に家畜を放牧したり、さらに6月と9月の2回牧草を収穫するために草を刈るという人間の影響に対応して、ヨーロッパの牧野は成り立っています。


ヨーロッパの牧野に広く生育しているヵモガヤ、スズメノチャヒキ、オオスズメノテッポウなどがそれぞれ優占している乾性・中性または湿性の牧野植物群落において、その構成種は本来林縁・河辺・林床などに生育していたものです。


これらの草の多くの種類の中で、有史以前からの放牧、とくに中世からの集約牧畜のための年2回の定期的な草刈りという数百年来の、あるいは千年以上の長い間の人間の影響に耐え得た植物のみが生き残っています。


それが集まって放牧牧野・採草牧野として、それぞれ固有の種の組み合わせによる群落を形成して生育してきているのです。


したがって、ヨーロッパの刈取牧野や放牧牧野は、定期的な放牧・草刈りが持続する限り、何十年、何百年でも、1回も新たに草の種をまいたり、もう1度耕したりする必要はありません。

生きがいと健康づくり推進事業

高齢者になると心身の機能が低下生きがい対策し、社会活動の機会が減少し、さらに死を意識しがちとなることなどから、不安感・孤独感が強まりがちとなる。

これに対して、平成元年に「高齢者の生きがいと健康づくり推進事業」が創設され、各都道府県に明るい長寿社会づくり推進機構が設けられた。

それによって、老人の社会活動・スポーツ・健康づくりなどの活動がすすめられることになった。

また、就業の機会を与える場として、高齢者能力開発情報センターや高齢者職業相談所などが置かれ、職業紹介が行われるようになった。石塚孝一氏によると、こうした対策は、生きがいは、一つは仕事をすることに見出す、二つは自分の趣味やスポーツに打ち込む、三つは社会奉仕活動に参加する、四つは生涯学習活動に参加することにあるという考え方にもとつく。

だが生きがいをもつことの最も重要な基盤は、温かい人間関係なかんずく家族関係にあることを忘れてはならない。

最近気になるアメリカンドラマ事情 その12

すっかり中年となったドン・ジョンソンだが、この番組では「マイアミ・バイス」のソニー・クロケットのようなギラギラした野性的なキャラクターではなく、多少三枚目的でユーモアあふれる主人公ナッシュ・ブリッジスを好演している。

年のせい、と言ってしまえばそれまでだが、「マイアミ・バイス」時代に比べるとずっと大人の魅力が増している。

再びTVシリーズに主演しているとはいっても、その合間に映画にも出演し、時には悪役まで演じている。

多分、ドン・ジョンソンはこれから先、TVはもちろん映画でも今まで以上に活躍するに違いない。

どうやら彼は年をとるごとに魅力を増していくタイプのようである。

最近気になるアメリカンドラマ事情 その11

これだけの人気のあった彼は、シリーズが終了すると当然のように映画界へ進出した。

「サンタモニカ・ダンディ」「ホット・スポット」(90)「愛に翼を」(91)など80年代後半から90年代初めにかけて・ドン・ジョンソンは次々と映画に主演した。

しかし、映画界では大きな成功を収めることができなかった。


彼もまた、一時の急激な人気で、さっさとTV界に見切りをつけて、映画界へ行ってしまったひとりだが、そこでは思ったように人気を維持できなかったわけである。

こうして、ドン・ジョンソンは再びTV界に戻り、96年から「刑事ナッシュ・ブリッジス」に主演している。

最近気になるアメリカンドラマ事情 その10

主人公ソニー・クロケットを演じたドン・ジョンソンは不精ヒゲを生やし、Tシャツにスポーツ・ジャケット、サングラス、ノー・ソックスと、マッチョでグルービーなルックスをふりまき、全米の女性ファンを熱狂させた。

そして、男たちは誰もがドン・ジョンソンのスタイルを真似した。

この頃の映画やTVを見ると、あちこちにドン・ジョンソンもどきがたくさん登場していた。

80年代半ば、ドン・ジョンソンは最もセクシーなスターとして、映画・TVの両者を通して全米人気ナンバーワンの地位を獲得したのである。

最近気になるアメリカンドラマ事情 その9

80年代半ば、ドン・ジョンソン旋風が全米を吹き荒れた大ヒットする作品は、俳優にしても、内容についても、そのどれもがまるで運命のイタズラのように、それまでなかった魅力を備えている。

そこからは必ず人気スターが誕生し、作品作りそのものも、その後の番組製作に大きな影響を与え、時にはその作品から流行まで生まれてしまう。

「マイアミ・バイス」はまさにそんな作品だった。

主人公ソニー・クロケットを演じたドン・ジョンソンの人気はとにかくすさまじかった。

最近気になるアメリカンドラマ事情 その8

まるで、「マイアミ・バイス」築き上げたオール・ロケと自在に動き回るカメラ・ワークを作り手たちが待っていたかのごとく、米TV界は、これ以後番組作りの基本をガラリと変えてしまったのである。

こうして、今では多くのドラマが、その舞台となる現地でロケを行い、正面からだけ撮るような平凡な画面ショットは姿を消してしまった。

「ヒル・ストリート・ブルース」がドラマの構成(脚本作り)に革命を起こし、同じNBCから放送された「マイアミ・バイス」は撮影のテクニックを大きく変えてしまったのである。

90年代のドラマ・シリーズはこの両者の功績の上に成り立っている。

最近気になるアメリカンドラマ事情 その7

カメラが自由に動くことはアクションのスピード感を盛り上げるためにも必要なことだった。

それまで、極端に言えば、TVはバスト・ショットを正面から撮るか、横から撮るかぐらいのテクニックしかなかった。

小さなTV画面ではそれでも充分だった。

だが「マイアミ・バイス」ではカメラがマイアミの街を自在に走り抜けた。


TVも映画と同じようなカメラ・テクニックを使って、作品を作れることを見せつけたのである。

「マイアミ・バイス」の成功は視聴者を熱狂させただけでなく、TVに携わるスタッフたちにも大きな衝撃を与えたのだ。

最近気になるアメリカンドラマ事情 その6

現地ロケには大きなリスクが伴い、全番組が映画のように各地へとロケするわけではなかった。

毎週一本の作品を効率よく撮影するには、やはりハリウッドが最適だったのである。

それでも70年代後半頃からは現地ロケ作品は増えてきていた。


映画がハリウッドから離れて撮影することが常識となってきた時、TVもハリウッドから離れるのは時間の問題だった。

「マイアミ・バイス」はこの流れを一気に加速させた。

いや、TV界にふんぎりをつけさせたのである。

「マイアミ・バイス」はミュージック・ビデオのような画面作りをするため、まずカメラが自由に動くことが要求された。

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